お尻を出した子一等賞。
只今、ネギま書き直し中~♪ ネタバレにご注意を。
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真・その名はマコト(前菜パート6)
あんなに騒がしかった時は水飛沫を上げて消えてゆく。
猿女が召喚した巨躯の大鬼は冷凍され、更に砕かれて湖へと落ちていく。
夜は再びその静寂を取り戻す。月下に響くは最強種たる少女の笑い声。
空を見上げればお姫様を抱えた美しき天使の姿・・・・。
猿女が召喚した巨躯の大鬼は冷凍され、更に砕かれて湖へと落ちていく。
夜は再びその静寂を取り戻す。月下に響くは最強種たる少女の笑い声。
空を見上げればお姫様を抱えた美しき天使の姿・・・・。
「ふぅ・・・・とりあえず終わったな」
空を仰いだままマコトはそう呟いた。
遠くに視線を送れば僅かだが白んできている。夜明けが近いようだ。
戦いは終わった・・・・が、未だ空気の読めない奴が残っている。
マコトは即座に全身に魔力を流す。
水の扉(ゲート)を使い白髪の少年が突然現れる。
エヴァンジェリンは突然ネギに抱きつかれ、慌てるも状況をすぐに理解し、抱きついてきたネギを強引に引き剥がすと覚悟を決める。
(フッ、転移魔法、攻撃魔法、障壁解除、遅延魔法の見事なコンボ・・・・避ける事も防ぐ事も出来んか。傷の再生は疲れるからキライなんだがな・・・・)
白髪の攻撃魔法である石の槍がエヴァンジェリンに迫る。
「ホァタッー!」
そんな突飛な声が乾いた空気に波紋した時、エヴァンジェリンの目の前を見事に折られた石の刃が通り抜けていった。
傍らには泥だらけの狩衣を着込んだ青年が拳を突き出したまま不適に笑っていた。
(フッ、フフフ・・・・。やはりお前は面白いな徳川マコト)
「俺の目の黒いうちは我がマスターに手出しできると思うなよ!」
それはこれまでにない程の宣言だった。エヴァンジェリンに見えるは青年の少しだけ大きな背中だった。
(・・・・小僧が、言うようになったじゃないか)
「フッ、ウチの弟子はなかなか強いだろう?」
そう言うエヴァンジェリンは既に白髪の少年の背後に居た。
そして、一撃で全てを終わらせた。
「なるほど、相手が吸血鬼の真祖では分が悪い。今日の所は僕も引くことにするよ」
そう言い残し白髪の少年は水となって消えた。
「おいおい、何なんだあの餓鬼は正真正銘の化け物か?」
「うむ、今のガキも人間ではないな動きに人工的なものを感じた。人形か或いは・・・・」
人形? うーむ。どうやらまだまだ俺の知らない世界があるみたいだな。
その時、マコト懐に入っている携帯が震える。
「マスター、すいませんが後を任せます。俺はまだやることがありますから」
そう一方的に言い残し、マコトは風のように消える。
(今のアイツにとっては余計な世話か・・・・)
その頃、天ヶ崎千草は森の中を必死で走っていた。
計画が失敗に終わり、なんとかあの場所からは逃げ遂せたものの森の中に入ってからは数人に追われていた。
「はぁはぁ・・・・」
一体なんやのさっきから、姿も見せんと遠距離攻撃ばっかりや。
「はぁはぁ・・・・」
しかしまぁ、関係あらへん。こんな時の為に退路は用意済みや。
「はぁはぁ・・・・」
・・・・ん? なんやおかしい。いつまで走っても目印の木が見えてこん。
これはまさか!?
千草は胸元から札を取り出すも、気づいた時にはその首に冷たい感触があった。
「やっぱ狐か・・・・」
瞬間、森の景色が変わる。自分の首には狐の面をつけた者が6人千草を囲み、刃をつきつける。
「天ヶ崎千草。幻術の中を走って私の下へ自ら来た感想は?」
そう言い、姿を現すのは泥だらけのマコトだった。
「死んでまえ」
「いい返事だ。連れて行け」
そして、陽が出る頃には全てが元にもどった。
「なぜあのような自らリスクを負うような事を言ったのです!」
マコトの傍らで激する火砕。
「そんなに怒るなよ火砕~」
事が収束に向かい、スクナノカミの再封印が終わった頃。
今回の事について関西呪術協会の御偉いさんが集まる会議が開かれた。
当然、ボロクソに叩かれる徳川家、まぁ、元々嫌われ者だしな。
そして今回の事件の首謀者である天ヶ崎千草の処分は話し合うまでもなく極刑という流れになっていたのだが・・・・。
マコトは頭を下げて極刑に反対したのだった。
結果、マコトも厳罰の対象になったが、天ヶ崎千草の極刑は免れた。
「わかっているのですか? 例え極刑が免れようと千草は記憶を封じこめられ、此処を追い出されるのですよ」
「そうだとしても、生きているだけでも儲けもんだと思うぞ」
火砕は頭をおさえて溜息をつく。
「それに、かわいい部下の想いを汲んでやりたかったんだよ」
火砕は呆れたように溜息をつくと言った。
「まったく今回の我らが長は仕方のない方ですね。ですが、そこを補佐するのが私の役目でもありますね」
「おう、よろしく頼むわ。さて、俺の厳罰内容はなんだっけ?」
「この洞窟に近頃強力な妖怪が住み着いたようです。騒ぎになる前に速やかに片付けよだそうです」
「あーアレだろ?」
「ええ、アレのようですね?」
二人の前に蜘蛛のような妖怪が涎を垂らしながら現れる。
「こんなもんが厳罰か~あの爺共俺をなめてのか!」
「マコト様、違いますよ。本体はあっちです」
火砕は指差す先には蜘蛛の巣に優雅に身を預ける女性が一人。
その姿はまさに艶麗でなんともけしからん格好をしていた。
「こ、これは確かに強力な妖怪だな・・・・」
「これは珍しい、絡新婦ですね。ところでマコト様鼻血出てます・・・・」
このあとマコトがわざと絡新婦に捕らわれたのは言うまでもない。
空を仰いだままマコトはそう呟いた。
遠くに視線を送れば僅かだが白んできている。夜明けが近いようだ。
戦いは終わった・・・・が、未だ空気の読めない奴が残っている。
マコトは即座に全身に魔力を流す。
水の扉(ゲート)を使い白髪の少年が突然現れる。
エヴァンジェリンは突然ネギに抱きつかれ、慌てるも状況をすぐに理解し、抱きついてきたネギを強引に引き剥がすと覚悟を決める。
(フッ、転移魔法、攻撃魔法、障壁解除、遅延魔法の見事なコンボ・・・・避ける事も防ぐ事も出来んか。傷の再生は疲れるからキライなんだがな・・・・)
白髪の攻撃魔法である石の槍がエヴァンジェリンに迫る。
「ホァタッー!」
そんな突飛な声が乾いた空気に波紋した時、エヴァンジェリンの目の前を見事に折られた石の刃が通り抜けていった。
傍らには泥だらけの狩衣を着込んだ青年が拳を突き出したまま不適に笑っていた。
(フッ、フフフ・・・・。やはりお前は面白いな徳川マコト)
「俺の目の黒いうちは我がマスターに手出しできると思うなよ!」
それはこれまでにない程の宣言だった。エヴァンジェリンに見えるは青年の少しだけ大きな背中だった。
(・・・・小僧が、言うようになったじゃないか)
「フッ、ウチの弟子はなかなか強いだろう?」
そう言うエヴァンジェリンは既に白髪の少年の背後に居た。
そして、一撃で全てを終わらせた。
「なるほど、相手が吸血鬼の真祖では分が悪い。今日の所は僕も引くことにするよ」
そう言い残し白髪の少年は水となって消えた。
「おいおい、何なんだあの餓鬼は正真正銘の化け物か?」
「うむ、今のガキも人間ではないな動きに人工的なものを感じた。人形か或いは・・・・」
人形? うーむ。どうやらまだまだ俺の知らない世界があるみたいだな。
その時、マコト懐に入っている携帯が震える。
「マスター、すいませんが後を任せます。俺はまだやることがありますから」
そう一方的に言い残し、マコトは風のように消える。
(今のアイツにとっては余計な世話か・・・・)
その頃、天ヶ崎千草は森の中を必死で走っていた。
計画が失敗に終わり、なんとかあの場所からは逃げ遂せたものの森の中に入ってからは数人に追われていた。
「はぁはぁ・・・・」
一体なんやのさっきから、姿も見せんと遠距離攻撃ばっかりや。
「はぁはぁ・・・・」
しかしまぁ、関係あらへん。こんな時の為に退路は用意済みや。
「はぁはぁ・・・・」
・・・・ん? なんやおかしい。いつまで走っても目印の木が見えてこん。
これはまさか!?
千草は胸元から札を取り出すも、気づいた時にはその首に冷たい感触があった。
「やっぱ狐か・・・・」
瞬間、森の景色が変わる。自分の首には狐の面をつけた者が6人千草を囲み、刃をつきつける。
「天ヶ崎千草。幻術の中を走って私の下へ自ら来た感想は?」
そう言い、姿を現すのは泥だらけのマコトだった。
「死んでまえ」
「いい返事だ。連れて行け」
そして、陽が出る頃には全てが元にもどった。
「なぜあのような自らリスクを負うような事を言ったのです!」
マコトの傍らで激する火砕。
「そんなに怒るなよ火砕~」
事が収束に向かい、スクナノカミの再封印が終わった頃。
今回の事について関西呪術協会の御偉いさんが集まる会議が開かれた。
当然、ボロクソに叩かれる徳川家、まぁ、元々嫌われ者だしな。
そして今回の事件の首謀者である天ヶ崎千草の処分は話し合うまでもなく極刑という流れになっていたのだが・・・・。
マコトは頭を下げて極刑に反対したのだった。
結果、マコトも厳罰の対象になったが、天ヶ崎千草の極刑は免れた。
「わかっているのですか? 例え極刑が免れようと千草は記憶を封じこめられ、此処を追い出されるのですよ」
「そうだとしても、生きているだけでも儲けもんだと思うぞ」
火砕は頭をおさえて溜息をつく。
「それに、かわいい部下の想いを汲んでやりたかったんだよ」
火砕は呆れたように溜息をつくと言った。
「まったく今回の我らが長は仕方のない方ですね。ですが、そこを補佐するのが私の役目でもありますね」
「おう、よろしく頼むわ。さて、俺の厳罰内容はなんだっけ?」
「この洞窟に近頃強力な妖怪が住み着いたようです。騒ぎになる前に速やかに片付けよだそうです」
「あーアレだろ?」
「ええ、アレのようですね?」
二人の前に蜘蛛のような妖怪が涎を垂らしながら現れる。
「こんなもんが厳罰か~あの爺共俺をなめてのか!」
「マコト様、違いますよ。本体はあっちです」
火砕は指差す先には蜘蛛の巣に優雅に身を預ける女性が一人。
その姿はまさに艶麗でなんともけしからん格好をしていた。
「こ、これは確かに強力な妖怪だな・・・・」
「これは珍しい、絡新婦ですね。ところでマコト様鼻血出てます・・・・」
このあとマコトがわざと絡新婦に捕らわれたのは言うまでもない。
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